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ユーフォニアムストラップ&立奏サポートグッズ紹介
         (2017年8月5日公開)

ユーフォニアムでストラップを使用したい!

​ユーフォニアムの立奏をもっと楽にするために

一昔前はユーフォニアムは男のする楽器でしたが、今やレッスンや講習会に行っても殆どが女の子。そしてソロコンやマーチングなんかでバンバン活躍しています。ただ、やっぱりユーフォは重い。特に立奏は大変です。
中には楽器を横向きに抱え込んで変な姿勢で吹いてる人や、腰骨の出っ張りに乗せて吹いてる人も。

吹奏楽の中での短いソロやスタンドプレイなどならまだしも、独奏やマーチングなどでユーフォニアムを立って長時間演奏すると、とても疲れます。ヤフー知恵袋などにもそのような立奏についての悩みの質問がいくつも投稿されていますが、「ユーフォニアムは、もともと立奏で吹くのが正しく、そのように 楽器も設計されている」などという根拠のない回答や、結局は「​右手はピストンに集中し、左手だけで楽器が持てるようにとにかく腕の筋力をつけろ」みたいな根性論的な回答も見られます。普段からずっと立って演奏している訳でも、マーチングで長時間演奏するわけでもなく、たまたま立って吹く機会のためだけに体を鍛えるなんて大変だと思います。 楽できるモノ、便利なモノは使ったら良いと思います。 サックス吹くのに腕の力鍛えろなんて言う人居ないでしょ? クラリネットでもストラップ使う人だって居るんだし。 ユーフォニアムで立奏するならストラップやスタンドを使ったら良いんですよ。
そこで何か良い手は無いかと考えました。ずいぶん昔に山本訓久氏がSAXのストラップを短くして使用しているとの記事を見て、自分もやって見ましたが、首から懸けるものは楽器の重みで首が締まり「ヲウェッ」となります。そこで背中でクロスするハーネスストラップを使ってみましたが、私の体系のせいか、ちょっとミチミチで、脇に食い込んだり、背中の部品が痛かったりとなかなかしっくり来ない。そこで自作して見る事にしました。

サックスのハーネスストラップ。写真の女性では脇の下にずいぶん隙間が有りますが、私がすると脇の下に隙間が無く、食い込んでしまいます。ベルトを伸ばせば良いのでは?と思うかもしれませんが、そうするとマウスピースが下がり演奏できません。

ということで、自作してみました。

完成品はこんな感じです。
楽器に付けるパーツ♂(左)と♀(右)
まず、1番管の支柱に♂パーツの紐をかけ、輪の中をくぐらせて固定します。
同じように裏の4番ピストンのすぐ近く、チューニング管の支柱に♀パーツを取り付けます。
ベルト部分を取りつけ、写真のように体にかけ、ベルトを絞ってマウスピースが口に来るよう調節します。

座奏の時に一々パーツを外すのが面倒な場合は、裏で♂と♀を繋げばブラブラしません。ベルトは緩めて体の前で留める事ができます。

欲しい方はこれを参考にご自分で製作して下さい。ベルトの太さは色々なサイズがありますのでお好きな幅のベルトをご使用下さい。ただし、ベルトが太くなるとバックルも大きくなります。 紐やベルトが切れたり、バックルが外れたりするかもしれません。ストラップ使用時でも必ず楽器に手を添えましょう。手を離し、ストラップだけで楽器を支えた時に紐やベルトが切れたり、バックルが外れたりして楽器が落下したり、支柱が曲がったとしても当方は責任を負えませんのでご了承下さい。

既製品も有ります。

元々このストラップ、以前あるテューバ奏者が既製品のテューバ用のを使っていたのを見たことがあり、それを見よう見真似で作ったものですが、ネットで既製品を見つけました。なんと、サックスのストラップで有名なBG社が作っているではないですか!

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BG BRASS WIND ショルダーストラップ チューバ/ユーフォニアム 2アタッチメント(ひもタイプ) T03 アマゾンで10206円

 

写真は5ピストンのサクソルンバス。さすがフランスですな~  楽器に取りつけるパーツは僕が作ったのとは違い、紐が長く支柱ではなく管に巻きつけるようになっています。紐が長いんで、ストラップ外したらブラブラするのではないでしょうか?

一々楽器に付けてるパーツも外すのかな?どちらも♀なら裏で繋げないしなぁ・・・

さて、お値段はと言うと・・・なんと、アマゾンで9500円~!!   たか~! 僕の作ったの、材料費だけで1,000円かかってへんし。

こんなのも有ります

ネオテック・ブラススリング アマゾンで3630円~
 
ブラススリングは、チューバ、バリトン、ユーフォニアムなどの金管楽器に共通の、肩や腕の疲労をやわらげるよう開発されました。
特許を取得したデザイン、組み込まれたコントロール・ストレッチシステムによって、楽器の重量感を広範囲に分散させます。
また、ストラップ裏に施された滑り止めにより、楽器が固定され
演奏中でも滑りにくい仕様になっています。

ネオテックチューバ(ユーフォ兼用)ストラップ

​(楽天で11000円~)

新商品ではなく、前々からあった商品なのですが、
実はこれ、ユーフォニウムにも使えるそうなんです!!

日本ではチューバストラップとして販売していますが、
外国ではチューバ・ユーフォニウム兼用として
販売しているそうです。

​画像は三響楽器のホームページより拝借しました

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ネオテックチューバ(ユーフォ兼用)ストラップホルスター

​(アマゾンで13200円~)

上の商品の改良型。上の物は楽器の底部にベルトを回して固定しないといけないが、この商品はチューバなどの底のU字管を包み込むホルスターにすっぽりと入れるだけで良い。(脱落防止用に楽器に巻き付けて、バックルで付け外しできるベルトも有り)

座奏、立奏、マーチングと全ての状況において演奏姿勢の安定感が抜群です。ずれにくいクッション材を要所に使用して、動きに伴う演奏中のずれを防ぎます、とのこと。

昔、イギリスのブラスバンドの演奏している写真を見ると、ユーフォ・テューバは楽器の下半分がすっぽり白い袋で覆われていたが、それもこのように立奏する時のホルスターだったのだろうか?それとも楽器に傷が付かないように保護していただけなのだろうか・・?

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現在はこれを使用しています。

当初は自作の物を使っていましたが、着脱に手間がかかるし、2点で支えるため体に密着してしまい、楽器の角度が制限されてしまって次第に構えにくく感じました。

BGのやネオテックのも同じだと思います。

​そこで、現在はヤマハのバリトンサックス・ファゴット用のたすき掛け式ストラップを使用しています。

ヤマハ バリトンサクソフォン・ファゴットストラップ BSFGS

​フックは、裏側の主管とベルをつないでいる支柱に引っかけます。特にウィルソンは支柱の中ほどにに細いところが有るので引っかけ易いです。

 

ベッソンの支柱はU字になっているので難しいかも知れません。ヤマハの支柱はまっすぐなので引っかけられると思いますが、細い部分は無いので左右に動くかも知れません。

​このヤマハのファゴット・バリトンサックス用ストラップは、ウィルソンTA2910GPだけでなく、テノールホルンやカイザーバリトン、エキサイトホーン等にも使用しています。

 

フックは金属製ですが、先端にはゴムのカバーがしてあります。 ただ、ゴムが破れたりするし先端以外は金属むき出しなんで、僕は金属部分をすべてフェルトでカバーして居ます。​

このタイプは1点で支える為、楽器の角度を左右に振るなどの調整が2点で支えるストラップよりしやすく、また脱着の容易さから使い勝手がとても良いです。

ウィルソンではここに引っかけてます

​支柱の真ん中に細い部分が有り、そこにフックが入り込んで左右に動きません。

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ヤマハも支柱はまっすぐなので引っかけられそうですが、真ん中の細い所がないのでフックが左右に動くかも知れませんね。

ベッソン。ソヴェリンもプレスティージュも支柱はU字。これは中々引っかけにくいかも。プレスティージュならトリガーガードを差し込む穴とかにフックが入りそうかな?

フェイスブックで繋がりのある板垣 政志さんが、ヤマハのバリトンサックス・ファゴット用たすき掛け式ストラップBSFGSをベッソンのU字支柱で使用できるよう工夫された中継ベルトを制作されました。支柱と同じ幅のベルトにハトメで穴を開けリングで留めて、そのリングにフックを引っかけます。

BGのファゴット、サックス用ストラップ

残念ながらヤマハがバリトンサックス・ファゴット用のたすき掛け式ストラップBGFGSを生産完了してしまったので、現在楽天やアマゾン、各楽器店等通販サイトでも売り切れ状態となっています。

もしかしたら店頭で在庫が有ったり、オークションやフリマサイトで中古の出品が有るかもしれませんが、代替品としてBGから出ているサックス用やファゴット用のたすき掛け(ショルダー)タイプのストラップが使用出来るので紹介します

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フックが二つ付いていますが、リングの方に付いているフックは外す事が出来ます。ベルトの長さ調整は前後2か所で出来ます。

肩部分におよそ6.5cm幅広(×32cm)のふかふかクッションがついて、ベルトの食い込みを和らげてくれますが、ベルトを短くする時にクッションが邪魔になる場合も有ります。

​フックの隙間が大きいので、ウイルソン以外の支柱が太い楽器での使用をお勧めします。

​フックが金属むき出しなので、ビニールチューブやフェルト等でカバーした方が良いと思います。

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ファゴットのストラップからフックを一つ取っただけのようにも見えますが、フックの形状が違います(こちらの方が少し長い)

ベルトの長さ調整は前後2か所で出来ます。

肩部分におよそ6.5cm幅広(×32cm)のふかふかクッションがついて、ベルトの食い込みを和らげてくれますが、ベルトを短くする時にクッションが邪魔になる場合も有ります。

​サイズが2種類あり、S02はノーマル、S03はXLです。

フックが金属むき出しなので、ビニールチューブやフェルト等でカバーした方が良いと思います。また、ウイルソンでは支柱に細い部分が有るのでそのまま使用できますが、ヤマハ等では支柱が太く、そのままではフックをかけられませんので、フックの隙間を広げてやる必要が有ります。

その他の立奏サポートグッズ

ストラップ以外にも立奏をサポートするグッズが有りますので紹介します。

K&Mテューバ立奏用スタンド

左が立奏用の14951、右が座奏用の14950です。

14950では最大に伸ばしてもユーフォの立奏では低すぎて使えません。

K&Mのテューバ立奏用スタンドNo.14951(¥8,640 税込) テューバ用と有りますがユーフォニアムでも使えます。座奏での使用も可

※2023年2月にサイトを確認すると12000円に値上がりしていました。 収納ケース別売り(2500円)も有ります

ERGO HORN

フィンランドのメーカーERBO BRASS​が販売しているサポートグッズ。楽器の裏にいくつか穴の開いた板を結束バンドで取り付け、そこに棒を差し込んで使います。棒の差し込む位置は姿勢によって選べますし、棒が抜けないようにピンで留める事も出来ます。
立奏の時は腰のベルトに付けたホルダーに棒を差し込んで使います(応援団の旗持つ人が使ってるような物)座奏の時は椅子に立てて使います。ウィルソンユーフォニアムフェスティバルの時に、櫻本明日実さんが使用されていました。(右の写真は櫻本さんのフェイスブックより拝借)

ERBO BRASS​​では、ユーフォニアム以外にトランペット、トロンボーン、フレンチホルン、サックスの立奏用サポートグッズを販売しています。

​日本語でのERGO BRASSの取扱解説動画

ユーフォニアム・ハンドストラップ

ユーフォニアム・ハンドストラップ  アマゾンで2700円~


Type-Aはヤマハやウィルソン、Type-Bは、ベッソンなどのユーフォニアムに対応しています。トリガー付きにも対応。これを装着すると、右手にかかりがちな負担が左手の甲全体に分散され、長時間の演奏も可能になります。
手が小さな方には特にお薦め。手の甲に当たる部分には、クッション材を施しているので、長時間使用しても疲れにくいそうです。

左手親指と人差し指の間に通して手の甲で支えるか、手首に通して使用します。

​ヤフーオークションや楽器店でも販売しています。

その他

 

ここで紹介しているグッズの他、ヤフー知恵袋などで立奏に関する質問に対し、「ウエストポーチにタオルなどをパンパンに詰め込んで装着し、その上に楽器を乗せる」と言う方法も有るようですが、私は体を締め付けるのが嫌いなのと、ウエストのくびれが無いのでその方法は使ってません。

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