坂岡裕志ユーフォニアムリサイタル ユーフォニアムの魅力ⅩⅥ 〜音の博物館Ⅲ〜
- 坂岡裕志
- 2024年7月3日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年12月17日
無事に終了しました。
思えば昨年の5月にPROJECTEUPHONIMの岡山さんより、来年はユーフォニアム誕生180年のアニバーサリーイヤーなので、古今東西のユーフォニアム展とコラボしてリサイタルは出来ないだろうかとお話を頂きました。
真っ先に思い浮かんだのは今回の甲東ホール。
ここはホールの同じ階の正面に展示スペースがあり、うってつけです。
このホールは前回(2021年)のリサイタルで、コロナの集団接種会場になったからと、会場の移動を余儀なくされた苦い思い出もありますが、今の楽器のウィルソンTA2910GPを購入した1997年に初のソロリサイタルを開いた思い出のホールでもあります。
ただ、このホールは半年前に抽選なので、ホールが取れてから開催までの期間が短いのが難点です。
古今東西のユーフォニアム展を金・土・日と開催し、最終日の日曜に私のリサイタルとしたいのと、6月は16日と23日の日曜日に指導してるバンドの演奏会が有り、そこで宣伝したいとなるともう6月30日のピンポイント狙いしか有りませんでしたが、奇跡的に抽選に当たり、6/30がゲット出来たのが去年の12月頭。
実質7ヶ月の準備期間しか有りませんでしたが、プログラムの構成、選曲、楽譜の手配や編曲、ゲストの依頼、チラシ、チケット、パンフレットなどの制作もやりつつ曲をさらう中、ありがたいことに2月には浜松の楽器博物館で音の博物館レクチャーコンサートをさせて頂きました。
そして5月には西宮のさくらFMの吹奏楽番組「Nishinomiya WIND WAVE」にも出演させて頂きました。
どちらも大変話題を呼び好評で、これによりリサイタルにも興味を持って頂いた方も多かったようです。
これまでのリサイタルではフレンチテューバやダブルベルユーフォニアムなど、歴史的にも重要な色々な楽器を使用してきました。ニッカンの煙突ユーホニウムは以前から持っては居ましたが、ソロで使ったことは有りませんでした。
今更もう使われなくなった初心者用とか入門用と言われてる楽器の音なんて誰が聞きたがるんやろかと。
しかし、PROJECTEUPHONIMの岡山氏による「古今東西のユーフォニアム展」や「日本のユーフォニアムとその歴史展」などでの展示で懐かしく想われている方を目の当たりにしたり、写真集にニッカン煙突ユーホニウム開発の経緯を私が石崎一夫先生に聞き取りした事が掲載されたりといったことも有り、徐々にこの楽器でもソロを吹いてみようかと言う気になりました。
ちょうど2月に浜松の楽器博物館内の天空ホールでのレクチャーコンサートのお話を頂き、そこで日本のユーフォニアムとしてニッカンで2曲ソロを吹くことにしました。マウスピースも楽器に付属の物を使い、当時の音を再現しようと思いましたが、家で練習してるとペラっペラっでカスカスな音に聞こえて嫌になりました。
同じ中細管で、カイザーバリトンで使ってる、ペラントゥッティのマウスピースで吹いた方がマシに聞こえるので、そちらで吹こうかと迷いもましたが、楽器博物館のホールで吹いた時に、思いの外良い響きがしたので、オリジナルのマウスピースで吹くことにしました。
当日は共演者の皆さんの好演やご来場頂いた皆様の温かい拍手や声援、ご協力頂いた関係各社のおかげもあり、多少のやらかしは有りましたが成功裏に開催出来ましたことを、2日遅れとはなりましたがここに厚く御礼申し上げます。
終演後「次はユーフォニアム誕生200年でリサイタルですね!」といわれましたが・・・さて後20年後だと何歳やら・・ リサイタルに関するツイートなど しろっぷ@積みゲー消化中さんのツイート https://x.com/syrup11re/status/1807328997946343782
アンコール曲「The Inner Light」については下記をご参照下さい。https://sakaeuph.wixsite.com/home/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%9B%B2%E8%A7%A3%E8%AA%AC?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR2ISzhTHK3ie_uxivyogo8xencPLYca823U-Ycb3rNeh5tU4RVce3GKftE_aem_J5W3QcdOvZyyYjF6CBaXjw
ご来場下さった方でアンケートにお答え頂ける方はご協力下さい。
WEBアンケート
アンケート集計 40代女性
全曲良かったのですが、サクソルンを入れたトリオがすごく綺麗で感動しました。 楽器の歴史を聞いた上で演奏を聴くのも、とても良かったです。 ニッカンのユーフォニアムも、サクソルンもコンサートで聴く事はなかなかないので、貴重な機会でした。 全体の選曲も良くて、色んな音色が楽しめて、写真撮影もできて、すごく楽しかったです。
50代女性
全て良かったと感じたのですが、敢えて。 曲への思い入れが感じられたのと、 アンサンブルの素敵さ。 (個人的にアヴェマリアが、ぐっとくるのが少し)
ご準備などの大変さ、またご説明など、お話しながらの演奏も大変かと(←私なら)思われますのに、 全く感じず、とても楽しく、あっという間の時間でした。(楽器も全て興味深かったです) 以前ユーファニアムを吹いていた知り合いが、来られたら良かったのになぁと思いました。 申し訳ありません。 また、楽しみに致しております。
50代男性
どの曲もとても印象に残りました。それぞれのシチュエーションでの演奏を鑑賞させて頂き勉強になりました。その中でもコーンダブルベルユーフォニアムで演奏されました美しきコロラドでは非常に幅広い表現を身体全体で感じることが出来て普段聴くことが出来ない演奏をして頂き大変感謝致します。
ユーフォニアムの歴史の流れに沿った特別な演奏会に出会えたことに大変幸せを感じました。 今後も是非引き続き今回の企画の演奏会の続き編のご検討のほどよろしくお願い申し上げます。もっとユーフォニアムの深いところを体感出来たり知りたいと思いました。誠に有難う御座います。
10代男性
自分もやったことのある曲だけど、坂岡先生が吹いている演奏を聞いて改めてすごいと実感した
30代男性
どの曲も、美しい音色と歌うような旋律で聴き惚れました。ユーフォニアム・バリトン等の、楽器や機種による音色の違いが、よく分かったと思います。 ソフィアペローフスカヤは和音が印象的な感じがしました。また、カイザーバリトンの音色が好きだなと思いました。 美しきコロラドは、2つのベルの、柔らかい音色と力強い感じの音色の対比が興味深かったと思います。 浜松で楽器と歴史の展示だけ見たことはあったのですが、実際にニッカンの音などを聞けて良かったです
良かった曲
匂いおこせよ梅の花 2
僕のナザン、愛しいナザン 2
「やまうずらの歌」による変奏曲 3
碧空の幻想 1
ソフィアペローフスカヤ 2
舟歌と酒歌 1
対照的な二つの楽章 1
美しきコロラド 2
アンコール①The Inner Light 3
アンコール②アヴェ・マリア 3
気になった楽器
ニッカンユーホニウムEP-101 3
ヤマハYEP21SS 1
カナディアンブラスCB-30SP 2
ベッソンソヴェリンバリトンホーンBE955-2 1
チェルベニーカイザーバリトンCEP-741-5MRX 2
ケノンフレンチテューバMONOPOLECONSERVATOIRES 1
クルトワサクソルンELITEAC366 2
コーンダブルベルユーフォニアム601WONDERPHONE 5
ウィルソンTA2910GP 2
キングフロントベルユーフォニアム2266ーSSP 1
同時開催の古今東西のユーフォニアム展 設営時の様子
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