坂岡裕志ユーフォニアムリサイタル     ユーフォニアムの魅力Ⅹ ~音の博物館~

坂岡裕志ユーフォニアムリサイタル ユーフォニアムの魅力Ⅹ~音の博物館~

心配した天候も当日はとても良いお天気で、200名ものお客様にご来場頂き無事終了しました。また、島根県や岡山県など遠方よりお越し頂いた方もおられました。いつの頃からか集めだしたユーフォニアムに近い楽器が現在13台になりました。...ただ集めただけ、持っているだけなのはもったいないので、機会が有る毎に色々使用してきました。前回のリサイタル(2007年、三木楽器開成館)ではウィルソンTA 2910 GP 、カナディアンブラス、キングのフロントベル、ベッソンニュースタンダードバリトンの四種類を使用しましたが、今回所有する楽器の殆どの9種類の楽器を使用してのリサイタルを開催することが出来ました。ユーフォニアムやその仲間の楽器はなかなか高価ですし、場所も取りますので複数所有される方は少ないと思います。また普通に吹奏楽をやっていたらユーフォニアム一本有れば事足りると思います。 「そんなに持っててどこで使うん?」と言われたことも有ります。ユーフォニアムは歴史が浅いが故、使用される場面も限られます。しかし、ユーフォニアムは使用しないが、同じような役割をする楽器が必要とされる場面も有ります。 例えばビアホール等でのドイツ音楽、ポルカバンドでの演奏などにはユーフォニアムは使用しませんがテノールホルンやバリトンホルンなら必要とされます。 今一緒に活動している「バイエルンカペレ大阪」というバンドは、先に知り合い達が立ち上げて活動を初めて居ましたが、そこに「俺ドイツ地方で使われてるバリトンホルンちゅう楽器持ってんで~、やっぱドイツ音楽やポルカするならこの楽器無いとアカンのちゃうか~?!」と言って半ば無理やりメンバーに入れてもらいました。フロントベルのユーフォニアムは野外での演奏に使ったり出来ます。ダブルベルユーフォニアムやエキサイトホーン等も、なかなかそれで普通の吹奏楽のユーフォニアムパートを吹いても効果は無いですがソロ等で使用すると効果的です。テノールホルンやフレンチテューバは、いつかその楽器を必要とするオーケストラからの話が来るかもしれません。 今年の三月は本番が毎週あり、大忙しでしたが、母校のユーフォニアム・テューバアンサンブルの20回記念コンサートにはベッソンのバリトンホーンで、アマチュアオーケストラのエキストラではカナディアンブラスユーフォニアムでホルストの惑星を、神戸市役所でのロビーコンサートではウィルソンTA 2910 GPでソロを、ビアホールのイースターフェアでは楕円形テノールホルンでポルカを演奏、あと金管アンサンブルもやりました。オーケストラでは普通のユーフォニアムで演奏しても構わないと思いますが、ベルの向きや並び方等でカナディアンブラスでの演奏が良いと思いました。 演奏する場はどんどん自分で見つけて開拓して行けると思います。 「全曲違う楽器で演奏?!9種類の楽器でマウスピースも5種類?! アホちゃうか!」 「そんなフラフラ浮気な事やってんと、一つの楽器を極めんかい!」 等と思われた方もいらっしゃるかと思います。しかし、「こんな演奏会は日本中で坂岡さんしか出来ませんよ」とか、「歴史的なコンサートでした」と言ってくれる人も多く、あぁ、やってよかっかたなあと思います。 一つ残念なのは音楽大学のEuph専攻生に全く興味を持たれなかった事。(母校の後輩達は来てくれていたけど) 2月から早々とあちこちの演奏会にイヤと言うほどチラシ挟んでたし、6月中にチラシ挟んでたユーフォのコンサートやリサイタル会場でもたくさんの学生に会ったので、知らない訳は無いと思うけど。ユーフォニアムじゃない楽器の演奏なんて興味無いんでしょうか?でも ユーフォニアムを学ぶなら、これから演奏することになるかも知れない曲ばかりなんですが。 今はユーフォニアムで演奏されてる曲だけど作曲された時に想定された、今では使われてなかったりする楽器の音なんか興味無いんでしょうね。 これからユーフォニアム奏者としてやっていくなら、オケや吹奏楽でそういった楽器が必要とされる事も有るだろうし、楽器の説明や有名なワンフレーズなんて一般の人より学生の方が知っておかなければいけないことだと思うんですが。 僕はどこかの大学とかで教えてる訳じゃないし、ユーフォキャンプもこの頃やってないからどこの馬の骨ともわからない僕の事なんか知らないし、興味も無いんでしょうね。 まあ、プロ奏者として25年活動してきましたし、毎年何かしらはソロの発表はしてきていますが、学生達にチケット買ってまで聴きたいと思われてないと言うのは悲しい事です。 四月のレコーディングの後、月の後半から咳が長く続いたり、本番二日前に歯の被せがとれたりと体調不良やハプニングが有りましたが、何とかやってこれました。ソロの演奏では、半数が同じホールでレコーディングした曲だったのでそんなに緊張はしませんでしたが、タカーチの最初、譜面動かしてたら曲が始まってて入り損ねました。ソロより解説の喋りと楽器紹介(オケや吹奏楽でその楽器が使用される楽曲のフレーズ)の方が緊張しました。なんせマーラーの七番の冒頭や火星のソロ、ビドロなんて誰でも知ってる有名なフレーズなんで・・・今回、ユーフォニアムの可能性ではなく、「ユーフォニアム奏者としての可能性」を追求したいと思いこの演奏会を企画しましたが、たくさんの方々のご支援とご協力のお陰で長年の夢が実現することが出来ました。 最後にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

                                              2016年6月27日 坂岡裕志

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